LUVOBATCH|発泡マスターバッチ
LUVOBATCH®(ルボバッチ)発泡マスターバッチは、ドイツLEHVOSSグループにより開発・製造されている化学発泡剤です。
LEHVOSSグループは、機能性の高い樹脂原料・添加剤・コンパウンドのグローバルサプライヤーです。
化学発泡剤は一般的に吸熱系と発熱系に分類され、それぞれ異なる分解反応をたどり、異なる特性を示します。
LUVOBATCH®では、案件に応じて適したタイプの発泡剤をご提案しております。
化学発泡剤によりプラスチックを発泡させることで、プラスチック部品の軽量化・断熱性向上・遮音性改良・衝撃吸収性付与などが実現できます。
さらには、ヒケ低減や寸法安定化・溶融粘度低減によるサイクルタイム短縮など、成形におけるメリットもございます。

LUVOBATCH® の特長
- 断熱性向上
- 遮音性改良
- 衝撃吸収性付与
- 誘電特性の向上
- 成形時のヒケ防止
- 溶融粘度低減によるサイクルタイム短縮
LUVOBATCH® の形状
1)パウダー:
粉状。キャリア樹脂がないため少ない添加量で効果あり(ただし発塵についての安全対策は必要)
2)マスターバッチ:
キャリア樹脂を含む顆粒状。発塵がなく、有効成分の均一で安定した処方が容易

LUVOBATCH® 吸熱性発泡剤
化学発泡剤は熱を加えると分解し、二酸化炭素や水蒸気のような非反応性のガスを発生します。
最もよく知られているのは、炭酸塩とカルボン酸です。反応開始とその反応継続に熱が消費されるため「吸熱発泡剤」と呼ばれます。
吸熱発泡剤の利点は、熱流を調節することによってガスの発生を制御できることにあります。
たとえば、ガスの発生が止まるまで熱の供給を少なくし、新たに熱の供給を増やすことで再反応させたりすることが可能となります。
LUVOBATCH® 吸熱性発泡剤の特徴
- ガス発生量 約100 – 140 ml/g
- 発熱性発泡剤と比較して高い添加量
- 発泡プロセスの制御がしやすい
- 非常に微細なセル構造
- サイクルタイムの短縮
- ストリーキングの減少
- 食品包装用途に実績あり(EU圏)
- 推奨工程温度は分解温度+10℃程度
LUVOBATCH®発熱性発泡剤
発熱性発泡剤の熱分解プロセスは、熱やその他エネルギーの放射によって開始され、途中で反応を止めることはありません。
熱および窒素や二酸化炭素、アンモニアなどのガスが短時間のうちに放出されます。
汎用的に使用される発泡剤としては、アゾジカルボンアミドとスルホニルヒドラジドなどが挙げられます。
発熱性発泡剤は、ガスが高圧で発泡効果が高いことが特徴です。
LUVOBATCH® 発熱性発泡剤の特徴
- ガス発生量約220ml/g (アゾジカルボンアミドの場合)
- 少ない添加量(吸熱性発泡剤と比較して)
- 発生ガスの分布が安定的
- 大幅な軽量化が可能
- 食品包装用としては認可されていない
- 推奨工程温度は分解温度+20℃程度
- 分解温度より約20℃高い
発泡成形においては、対象樹脂との相性、温度帯、ガス発生量、成形方法、各種法規制などを踏まえて、適した発泡剤を選択する必要があります。
LEHVOSSグループでは、豊富な実例・経験をベースに案件に応じた解決策をご提示します。
発泡成形をご検討の方、発泡成形で課題を抱えている方はぜひ一度ご連絡ください。