CNTコンパウンド樹脂

CNTコンパウンド樹脂

ウエストワンでは、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)やPC(ポリカーボネート)にCNT(カーボンナノチューブ)を配合したCNTコンパウンド樹脂を取り扱っております。

CNTはナノメートルサイズの円筒(チューブ)状のカーボンで、導電性や熱伝導性に優れる材質です。

CNTと熱可塑性樹脂を適切に混合することで、導電性や半導電性の樹脂材料を作ることができます。

CNTは少量でも高い導電性を示しますので、カーボンブラックや炭素繊維のように多量の添加をしなくても、少量添加でも十分な導電性/半導電性を得ることができ、効果的なESD対策が可能となります。

小さなサイズのフィラーが少量しか含まれれないため、発塵が少なくクリーンな材料として認められており、半導体やHDD、FPDなどの製造工程において、クリーンな静電気対策樹脂材料として重宝されています。

CNTコンパウンド樹脂の特長

  • CNTが少量でも高い導電性を示す
  • 適切に分散させることで、半導電性/静電気拡散性を発現可能(ESD対策
  • 発塵が少ない(低LPC
  • アウトガス、金属溶出が少ない

CNTコンパウンド樹脂のグレード

標準グレードとして、PEEKベース品とPCベース品をご用意しております。

  • Y351 01

  PEEK/CNTのコンパウンドです。ESD対策+耐熱性や耐薬品性、摺動性などが必要な部材に推奨しています。

 

  • D311 01

  PC/CNTのコンパウンドです。ESD対策が必要かつ寸法精度が求められる部材に推奨しています。

 

CNTコンパウンド樹脂の用途例

  • 半導体 ウェハーキャリア(FOUB/FOSB)
  • 半導体 ICトレー
  • HDD 製造工程内トレー、ジグ
  • FPD 製造工程内ジグ

CNTコンパウンド樹脂の物性表

標準グレードの物性表は下記リンクよりご覧ください。

ご質問やご要望がございましたら、お問合せフォームよりご連絡ください。