フッ素樹脂代替|シリカジェンコート
フッ素樹脂コーティングの代替に
シリカジェンコートとは、紙や木材・樹脂などに塗布することで、ガラスが持つ機能を付与させることができる革新的な技術です。
シリカが空気中または物質中のOH基と反応することで、ほぼ常温常圧のまま、ガラス質の薄膜が生成されます。
生体に有害な物質が含まれず、石油系樹脂も使っておらず、自然環境でケイ素に戻りますので環境に配慮された技術であり、撥水性などの特徴をもつフッ素樹脂コーティングの代替技術として注目されています。
一般的にコロイダルシリカなどに代表される単量体の「水ガラス」や「液体ガラス」技術とは原理が全く異なるもので、基材表面を被覆する膜層技術と違い、3次元方向にも効果を発揮します。
紙や木材に塗布する場合、素材に浸透し、繊維一本一本をガラス化することで3次元方向に効果を発揮します。ハードなコーティングではなく、ソフトで基材の風合いを生かした仕上がりにすることが可能です。
また、生成されるSiO2の膜は安全な中性であることから、化学結合により様々な機能を基材に付与することが可能です。
耐水・撥水・耐油・耐久性・絶縁・剛性・耐熱・難燃・防蟻・抗菌・耐紫外線・放射線遮蔽・防錆・軽量化など、様々な機能付与が確認されています。
シリカジェンコートの特長
【使用方法】
紙、木材、石、樹脂、金属等に超越液剤を塗布し、化学反応結合により基材の表面や内側にガラス薄膜を生成。
【効力・効果】
本来ガラスが持つ撥水性・撥油性・剛性を向上させ、耐熱・難燃・絶縁性・透光性・ 放射線遮蔽・抗菌性(吸着・分解)などを付与できます。
常温・液体での作業のため、素材を損傷させずムラなく塗装可能。
化学的に中性で、モノにも人体にも安全な膜層を3次元方向に生成します。
基本的に液剤は無色透明です。
また粘度は概ね 0.002~0.016Pa.s と施工性に優れています。
液剤は1種類ではありません。求める機能要件により、膜層の変化を作り出すことが可能です。
硬さ、柔軟性、成型追随性、バリア性などへの対応が可能です。
常温常圧で多量の水や強酸を必要とせず 3次元方向に基材の繊維と化学結合反応を生成します(基本的に加温でその反応は促進します)。
シリカジェンコートの特徴と活用事例
1.環境に負荷をかけない
ガラス質の薄膜を、ほとんど常温常圧で大量の水や強酸を必要とせずに反応生成する技術です。
化学的にも中性で石油系樹脂を含まない人体や自然環境に負荷の無い安全な技術です。
また、燃焼などにより分解した際にはケイ素に戻り環境を汚染することはありません。
家庭ごみとして捨てることが出来ます。
2.人体に安全
石油系樹脂を含まない液剤のため人体に安全で、米国FDA(アメリカ食品医薬品局)の認証に準ずるHeckmanReportを取得し塗工スプーンが、EU向け食品接触試験をパスし、シリカジェンコートの安全性が確認されました。
3.撥水
基材の風合いを損なうことなく、強い撥水機能を付与することが可能です。
紙に塗布した場合、水中に長時間浸漬した場合も形状を維持します。
紙や木材への塗工することで撥水性を付与し、脱プラスチック目的でプラスチック部品の代わりにお使いいただくことも可能となります。
4.撥油
オリーブオイルなど分子が小さく、分子間の密度が小さい油分を浸透させないことも可能です。
5.防汚・抗菌
結合反応したアモルファスの中に均一にチタン化合物が分散され吸着と分解を行い、光触媒と同様の防汚・抗菌作用を発揮、効果はゆるやかに長期間持続します。
暗所でも一定の効果が発揮される特徴を持ちます。
6.難燃
超越技術®を施した木や紙など基材は、ガラス薄膜に覆われるため、酸素と結合しにくく、燃えにくくなります。
7.耐候
液剤を塗布することにより、目視では確認できないような小さな亀裂や凹凸を三次元方向に塞いでいきます。
木材の場合は表面などからの浸水防止、紫外線による変色、退色、木材の劣化を防止できます。
8.強度向上
木材に塗布した場合は、表面硬度の向上、紙や布など繊維を含む基材に塗布した場合は、ガラス皮膜が繊維をコーティングすることにより引張強度が向上します。
シリカジェンコートをお試しになりたい方へ
シリカジェンコーティングは、塗工対象の基材に合わせてカスタマイズ対応しております。
予備実験により試作品をご提案しまして、ご評価→仕様確定、という流れでご提案しております。
ご興味をお持ちいただいた方は、まずお問合せフォームよりご相談いただければと存じます。
シリカジェンコートのカタログ
シリカジェンコートのカタログは、こちらからご確認ください。