生分解性ポリプロピレン 不織布

ポリプロピレン(PP)不織布に生分解性を付与させました。

Biotransformation(バイオトランスフォーメーション)技術の採用により、自然環境においてマイクロプラスチックが残らずに分解していきます。

分解開始前であればリサイクルすることも可能であり、また分解後は水と二酸化炭素およびバイオマスに変換しますので、環境に配慮された材料設計となっています。

生分解性については、英国BSI PAS 9017およびASTM D5988/ISO 17556に準じて、第三者機関により効果が確認されています。

生分解性ポリプロピレン不織布の特徴

  • 自然環境においてマイクロプラスチックが残らずに分解されていく
  • 生分解が始まるタイミングをコントロール可能
  • 通常のPP品と物性がほぼ同等
  • 通常のPP品と加工条件もほぼ変わらないため現行の生産設備を活用可能
  • 公的規格に基づく第三者機関による生分解性の効果検証済み
  • 分解時に毒性のある成分が発生しない

生分解性ポリプロピレン不織布の主な仕様

材質
製法
目付量

:ポリプロピレン
:スパンボンド、メルトブローン、スパンメルト(SMS)
:7 gsm 〜 45 gsm
:3,200mm幅 / 4,200mm幅からスリット対応

Biotransformationの仕組み

Biotransformationは「タイマー付き」生分解技術です。

製品としての想定使用期間中は生分解が始まりませんが、太陽・空気・水の存在する自然環境で一定期間が経過すると、生分解のプロセスが始まります。

まずは触媒の働きにより、ワックス状に風化・低分子化していきます。その後は微生物による代謝により、最終的には水と二酸化炭素・バイオマスに分解されます。

分解開始のトリガーから分解完了するまでの期間が短いことが特徴です。

通常のPP不織布との物性比較

通常のPPと生分解性PP(本製品)のスパンボンド(SS)不織布の物性を比較しました。

引張強度ややわらかさ等の指標に関して、ほぼ同程度であることが確認されています。

従いまして、ユーザー様の加工工程においても、通常のPP不織布から大きな条件変更・設備変更をする必要がありません。

PLA等の生分解性樹脂のように、物性や加工性が大きく変わることがないため、材料変更がしやすいというメリットがございます。

生分解性ポリプロピレン不織布のカタログ

生分解性ポリプロピレン不織布のカタログは以下よりダウンロードいただけます。

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